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「メモを習慣にしたいけど結局身に付かない・・」
「いくつかアプリを試したけど挫折した・・」
最近は「メモ術」なんて言葉も流行り、メモの習慣化に注目している人は多いのではないでしょうか?
実際にメモには仕事や勉強の効率を爆発的に高めるだけでなく、アイデアを形にするといった創造性まで飛躍的に向上させる素晴らしい効果があります。
ですが、なかなか習慣化しようとしても難しいのが現実・・・。
冒頭のように結局習慣化できずに挫折した人は多いのではないでしょうか?
今回ご紹介するクイックメモは、そんなあなたの救世主になるかもしれません。
そもそもクイックメモとは何か?
使い方は?
習慣化して実践に活用するコツは?
そんな疑問に徹底的にお答えしましょう!
クイックメモとは?
そもそもクイックメモとは何なのでしょうか?
実はクイックメモはアプリの名称ではありません。Apple製のデバイス、例えばiPhoneやiPadにデフォルトで搭載されている「メモ」のアプリの機能の一つに過ぎないのです。
過ぎないといっても、その実用性は折り紙付きのバケモノ。
クイックメモの機能を一言でまとめると「瞬時にメモに記録できる」機能。
WEBサイトの閲覧中や写真を見返しているとき、マップを開いているときや、はたまたスマホをポケットに入れているときなどあらゆる場面で、メモアプリをいちいち起動する手間なく文字通り素早くサクッとメモが取れるのが、「クイックメモ」という機能なんです。
たったそれだけ?と思うかもしれませんが、決して舐めてはいけません。
たったこれだけの機能が本当に様々な場面で大活躍するんです。
実際、クイックメモは2021年9月にリリースされたばかりと、歴史の浅い機能だったりします。しかも初めはiPadOSのみに限定された機能でした。つまりiPadだけでしか使えなかったわけですね。
ただ、その利便性の高さがあまりにも好評で翌2022年9月にアップデートされたIOS 16での搭載が実現。つまりは便利過ぎてiPhoneでも使用可能になったんです。
仕事や学習、創作といった幅広いシーンでパフォーマンスを高めてくれる最高のツールといえるでしょう。
【10個の基本】クイックメモの使い方とは
では具体的にどのように使うのでしょうか?
そんな疑問の答えとなる基本的な10個の機能をご紹介しましょう。
基本とはいえクイックメモの真髄そのもの。だれでも直感的に使いこなせるUIでありつつ、マスターすれば日々の仕事や勉強、創作が飛躍的にレベルアップする最強ツールになりえるのです。
ぜひマスターして下さい!
① コントロールセンターから呼び出し:iPhone、iPad
まず最も手軽で基本的なのが「コントロールセンター」からの呼び出し。
コントロールセンターってのは、「明るさ」「音量」「Wi-Fi」「機内モード」などを設定するために、シュッと出現させる画面のこと。
<コントロールセンターの画面>
ここにクイックメモを登録しておいて、いざって時にシュッと出現させるのが最も基本的な起動方法なんです。
iPhoneとiPadのそれぞれで設定方法を見ていきましょう。
◆Phone、iPadでの設定・起動方法:
※iPhoneで実践しますが、iPadでもほぼ同様です。
1.「設定」アプリを開き、「コントロールセンター」をタップします。
2.「コントロールを追加」の中から「クイックメモ」の左側にある緑色の「+」ボタンをタップして追加します。
3.画面の右上隅から下にスワイプ(ホームボタンのある機種は画面下部から上にスワイプ)してコントロールセンターを表示します。
4.追加されたメモ帳にペンのマークがついた「クイックメモ」アイコンをタップすれば、すぐにメモを開始できます。
コントロールセンターに登録しておけば、どんなアプリを使っていても、あるいはスマホがポケットにある状態でもすぐに起動させてメモできるわけです。
とにかく一瞬でメモしたいって時に使わない手はありません。Webサイトを見ていて気になった情報をメモしたり、急な電話で要件を書き留めたりするのに便利ですね。
② 共有ボタンから起動:iPhone、iPad
Webページや写真、ファイルなど、特定の情報を元にメモを取りたい時にめちゃくちゃ便利なのが「共有ボタン」からの起動。
ん?コントロールセンターからの起動と何が違うの?
って思った人、甘い。
コントロールセンターからの起動は単純にメモ画面を表示させるための手段。
一方で共有ボタンから起動すれば、選択部の文章や画像をそのままメモにペーストした状態で開始できるんです。
具体的な使い方は以下の通り。
◆iPhone、iPadでの使い方:
1.SafariでWebページを開いている時や、写真アプリで写真を表示している時など、画面下部や上部にある「共有」アイコン(四角から上矢印が出ているマーク)をタップします。WEBサイトの場合は引用した箇所を選択した状態で共有ボタンをタップします。
2.共有先を選ぶ画面(共有シート)が表示されるので、下方向にスクロールし、「新規クイックメモに追加」または「クイックメモに追加」といった項目をタップします。
3.クイックメモが起動し、選択した情報が引用された状態でメモを書き始められます。
例えばWEBページを見ていて、参考になるポイントや必要な箇所だけをコピペしつつ、同時に引用元のサイトのURLを貼りける場合、普通に手順を踏めば「文章のコピペ」「URLのコピペ」と手間がかかりますよね。
共有ボタンからクイックメモを起動させれば、これが一瞬で完結するわけです。
③ 画面隅からのスワイプ起動:iPad
iPadユーザーならぜひ覚えておきたい、ジェスチャーを使ったスマートな起動方法もご紹介しましょう。
◆iPadでの設定・起動方法:
1.「設定」>「アプリ」を開き、「メモ」を選択します
2.「隅のジェスチャ」を選択します
3.「右下隅スワイプ」(または「左下隅スワイプ」)に「クイックメモ」を割り当てます。
iPadを横向きで使っている時でも、縦向きで使っている時でも、サッとスワイプするだけでメモを起動できるのは非常に快適。
特にApple Pencilの使用中に思考を止めずにメモへ移行できるのは嬉しいポイント。
使わない手はありません。
④ 背面タップで起動:iPhone(iOS 16以降)
コントロールセンターや共有ボタンからの起動でも十分便利だってのに、それでも煩わしさを感じるワガママなあなたにおすすめなのが背面タップによる起動。
その名の通り、背面とトントンと軽く叩くだけで一瞬でメモ画面が表示されるんです。
割当方法は以下の通り。
◆iPhoneでの設定・起動方法 (iOS 16以降):
1.「設定」アプリを開き、「アクセシビリティ」>「タッチ」と進みます。
2.一番下にある「背面タップ」を選択します。
3.「ダブルタップ」または「トリプルタップ」のどちらかを選び、アクションのリストから「クイックメモ」を選択します。
4.設定後、iPhoneの背面を指でトントン(ダブルタップ)またはトントントン(トリプルタップ)と軽く叩くと、クイックメモが起動します。
たしかに、コントロールセンターや共有ボタンはどちらも液晶の小さいボタンをタップする必要がある点がイライラポイントになることもあります。
背面タップでの起動では液晶を触らず起動できるので、片手が塞がっている時やとにかく急いでメモを取りたい時には活用するべきでしょう。
ちなみに背面タップはケースによっては反応しにくいこともあるので、これを機にケースを変えてみるのもアリですね。
⑤ 手書き入力:iPhone、iPad
意外と知られていないのが「手書き機能」。
そもそもメモアプリ自体に標準搭載されている機能なのですが、紙に描くように指(もちろんiPadではApple Pencilでも可能)でなぞると、そのままメモとして入力される機能があるんです。
そして、これはそのままクイックメモ起動時にも使用可能。
◆iPhone、iPadでの使い方:
1.クイックメモを起動すると、手書き入力が可能なエリアが表示されます。(キーボードが表示されている場合は、ツールバーのペンのアイコンをタップすると手書きモードに切り替わります)
2.画面下部(iPadではフローティングまたは固定のツールバー)に表示されるペンツールパレットから、ペンの種類(ペン、マーカー、鉛筆など)、太さ、色を選択します。
3.指またはApple Pencilで、画面に直接文字や図を書き込みます。
4.間違えた場合は、消しゴムツールを選択して消すことができます。投げ縄ツールを使えば、書いた文字や図形を囲んで選択し、移動したり、サイズを変更したりすることも可能。
テキストだけでなく図解で整理したいときには欠かせないツールですね。
と言いつつも、ぶっちゃけiPhoneは使いづらいと思います。
一方で、iPadの場合はApple Pencilと組合せることで神が降臨なさいます。まるで本物の紙とペンのような書き心地で思考をダイレクトに表現できるので、普段から紙での記入に慣れている人なら絶対活用するべきツールでしょう。
⑥ Apple Pencilの設定割当:iPad
そんなApple Pencilですが、めちゃくちゃ細かい設定も可能なのでご紹介してきましょう。
◆iPadでの設定・使い方:
1.「設定」アプリを開き、「Apple Pencil」をタップします。
2.お使いのApple Pencilのモデルによって設定項目が異なりますが、「ダブルタップ」(Apple Pencil 第2世代以降)などのジェスチャーに「クイックメモを開く」や「現在のツールと消しゴムを切り替え」などを割り当てることができます。
3.また、「設定」>「メモ」の中に「ロック画面からメモにアクセス」という項目があり、これをオンにしておくと、iPadがロックされていてもApple Pencilで画面をタップするだけで、すぐに新規メモ(または最後に使ったメモ)を開くことができます。この時、クイックメモとして起動させるか、通常のメモとして起動させるかを選べる場合もあります。
Apple Pencilのジェスチャーにクイックメモ起動を割り当てれば、まさに「ひらめいた瞬間に書き留める」が実現します。ロック画面からのアクセスもパスコード入力の手間なくメモを開始できるため、急なアイデアも逃しません。
最近流行りのiPad学習中でもカチっと起動してメモ画面に移行してノートが取れるので、もはや紙でのノートなんて比べ物にならないくらい実用的ですね。
⑦ 文字装飾やリストの作成:iPhone、iPad
クイックメモでも通常の「メモ」アプリと同様に、文字を装飾したり、見やすいリストを作成することができます。
◆iPhone、iPadでの使い方:
1.クイックメモで文字を入力した後、装飾したい部分を選択します。
2.キーボードの上部(iPadでは書式設定バーが表示されることも)に表示される「Aa」や書式設定アイコンをタップします。
3.そこから、以下の様な書式設定が可能です。
- タイトル、見出し、小見出し、本文、等幅】: テキストのスタイルの変更。
- 太字 (B)、斜体 (I)、下線 (U)、取り消し線 (S)】: 文字の強調。
- 箇条書きリスト (・)、番号付きリスト (1.)、チェックリスト (□)】: 情報の整理に最適なリスト化。チェックリストは、完了した項目にチェックを入れることができます。
- インデント・アウトデント】: リストの階層の調整。
重要な部分を太字にしたり、やるべきことをチェックリストにするだけでもメモの見やすさが格段にレベルUP。
特に情報量が多いメモでは、書式設定の活用がポイントです。
⑧ フォルダの移動:iPhone、iPad
クイックメモはデフォルトでは「メモ」アプリ内の「クイックメモ」という専用フォルダに保存されますが、必要に応じて他のフォルダに移動したり、新しいフォルダを作成して整理することも可能なんです。
というか、メモしたら後で整理しないと収集つかないので必須のプロセスですよね。
◆iPhone、iPadでの使い方:
1.移動したいクイックメモを開きます。
2.画面右上にある「・・・」(詳細オプション)アイコンをタップします。
3.メニューの中から「メモを移動」や「フォルダに移動」といった項目を選択します。
クイックメモはあくまで「素早くメモを取る」ための入り口。
一時的なメモであれば「クイックメモ」フォルダに残しておいても良いですが、後々参照する重要な情報や、特定のプロジェクトに関するメモなどは、適切なフォルダに整理しないと情報が散逸します。
効率的に活用するためにはしっかり整理する必要がありますね。
⑨ メモの共有と共同作業:iPhone、iPad
作成したクイックメモは、他の人と簡単に共有したり複数人で同時に編集したりすることも可能。
仕事での連携では欠かせない機能ですね。
◆iPhone、iPadでの使い方:
1.共有したいクイックメモを開きます。
2.画面上部にある「共有」アイコン(人の形に「+」がついたマークや、四角から上矢印が出ているマークなど)をタップします。
3.共有方法(メッセージ、メール、AirDropなど)と共有相手を選択します。
4.共有オプションで、相手に「変更可能」か「閲覧のみ」かの権限を設定できます。「変更可能」にすると、相手もメモを編集できるようになり、リアルタイムで変更が反映されます。
5.「送信」または「コピーを送信」などをタップして共有を実行します。
家族との買い物リストの共有、友人との旅行の計画、同僚とのプロジェクトのアイデア出しなど、様々なシーンで活用できますね。
⑩ iCloudによる同期:iPhone、iPad(Mac)
iCloudを通じてAppleデバイス間で自動的に同期されるのもメリット。
iPhoneでメモした内容がそのままiPadやMacに反映されるので、いちいちファイルの送信などをする手間がかからないのは魅力でしょう。
◆iPhone、iPad、Macでの設定・仕組み:
1.各デバイスで同じApple IDでiCloudにサインインしていることを確認します。
2.「設定」アプリ(Macでは「システム設定」)を開き、一番上の自分の名前(Apple ID)をタップします。
3.「iCloud」を選択し、「iCloudを使用しているアプリ」の一覧(または「すべてを表示」)の中から「メモ」がオンになっていることを確認します。
4.これがオンになっていれば、iPhoneで作成したクイックメモが、特別な操作なしにiPadやMacの「メモ」アプリ内(クイックメモフォルダや通常のメモリスト)に表示され、逆にMacで作成したクイックメモもiPhoneやiPadで確認・編集できます。
外出先でiPhoneで取ったクイックメモを、帰宅後にMacの大画面でじっくり編集したり、iPadで手書きのアイデアを練ったものを、後でiPhoneで確認したりといったことがシームレスに行えます。
デバイスの壁を超えていつでもどこでも最新のメモにアクセスできるのは、iCloud同期ならではの大きなメリットと言えるでしょう。
【残念】クイックメモに搭載されていない3つの機能
ここまででクイックメモがいかに便利なのかはご理解いただけたかと思います。
しかし、残念ながら「メモアプリ」では使えるのに、「クイックメモ」では使えない機能があるんです。
クイックメモでサクッと起動して使う、というわけにはいきませんが、既存のメモアプリに搭載されたウルトラ便利機能なので、ぜひ知っておいて下さい!
① 音声入力:iPhone、iPad(Mac)
手が離せない時やキーボード入力が面倒な時に大活躍するのが音声入力。しかし、メモアプリでは使える一方で、クイックメモでは採用されていないんです..。
ちなみに、驚くほど正確に言葉を文字にしてくれるので、一度使ってみてほしい。
◆iPhone、iPadでの使い方:
1.メモアプリを起動し、キーボードが表示されている状態にします。
2.キーボードの右下(または左下)にあるマイクのアイコンをタップします。
3.「話し終えたらタップしてください」などの指示が表示されたら、iPhoneやiPadに向かって話しかけます。句読点も「まる」「てん」「かいぎょう」のように音声で入力できます。
4.話し終えたら、再度マイクアイコンをタップするか、キーボードの他の部分をタップすると音声入力が終了し、話した内容がテキストとして入力されます。
さらに音声入力はMacでも使えるので、紹介しておきましょう!
◆Macでの使い方:
1.メモを起動し、入力エリアにカーソルがある状態にします。
2.メニューバーの「編集」>「音声入力を開始」を選択するか、キーボードショートカット(デフォルトでは Controlキーを2回押すなど、システム設定で確認・変更可能)で音声入力を開始します。
3.マイクに向かって話しかけると、テキストが入力されます。
会議の議事録を大まかに取る時や、歩いている時に思いついた文章をとりあえずテキスト化したい場合などにはめちゃくちゃ実用的。認識精度もかなり高いので、慣れると手放せない機能になるでしょう。
ちなみに、「とうふ(読点)」「まる(句点)」「びっくりマーク(感嘆符)」など、記号も音声で入力できるので、ぜひ活用してみてください。
② 書類のスキャン:iPhone、iPad
書類やレシート、名刺などは紙でも残したい一方で、データ化してバーチャル上にも記録したいって思うときありますよね。
そんなときは「書類スキャン」機能がめちゃくちゃ便利でおすすめ。
◆iPhone、iPadでの使い方:
1.メモを起動し、ツールバーにあるカメラのアイコンをタップします。
2.表示されたメニューから「書類をスキャン」を選択します。
3.カメラが起動し、書類を自動で認識しようとします。書類全体が画面に収まるように調整すると、黄色い枠が表示され、自動でシャッターが切られるか、手動でシャッターボタンを押します。
4.最後に「保存」をタップすると、スキャンした書類がPDFとしてクイックメモに挿入されます。(複数ページスキャンする場合は続けて撮影する)
5.スキャンした書類は、傾きやコントラストが自動で補正されます。必要であれば、トリミング範囲を調整したり、フィルタ(カラー、グレイスケール、白黒など)を変更したりできます。
わざわざスキャナーアプリを別に起動する必要がなく、メモの流れでサッと書類を取り込めるのが魅力。
ちなみにスキャンした書類内の文字は、後から検索することも可能。会議で配布された資料や、お店のレシートなどをデジタル化してメモと一緒に管理すれば、情報が一元化されて便利です。
③ タグ付け:iPhone、iPad
実は「メモ」アプリでは、タグを使ってメモを分類・整理することまでできちゃうんです。やばくね?
検索したいメモをタグ検索で一瞬で呼び出すことが可能。
◆iPhone、iPadでの使い方:
1.メモの本文中に、「#
」(ハッシュタグ)に続けてキーワードを入力します。例えば、「#アイデア
」「#会議
」「#買い物リスト
」のように入力すると、それがタグとして認識されます。
2.入力すると、タグは黄色などの目立つ色で表示されます。
3.タグ付けされたメモは、「メモ」アプリのフォルダ一覧の下部にある「タグ」セクションに、タグごとにまとめられて表示されます。複数のタグをタップすれば、それらのタグが全て付いたメモだけを絞り込んで表示することも可能です(AND検索)。
フォルダ分けだけでは整理しきれないメモも、タグを使えば横断的な検索・分類が可能。
「プロジェクトAに関するアイデア」なら「#プロジェクトA
#アイデア
」のように複数のタグを付けることで、より柔軟な情報管理もできます。
後から「あのアイデアどこに書いたっけ?」となっても、タグを頼りにすぐに見つけ出せるわけですね。
クイックメモを最大限に活かす4つのコツ
さて、クイックメモの便利さはお分かりいただけたでしょうか?
とはいえ、習慣化してしっかりと活用しないと全く意味はありませんよね。
ってことで、ここからは私が実践しているクイックメモを最大限に活かすためのコツをご紹介しましょう。
コツ1.ノルマを設定してアイデアの材料にアンテナを張る
めちゃくちゃ基本的なところからですが、そもそもメモを取るためには常にアンテナを張っておくことが肝心。
もちろん取り組んでいる仕事の内容などにもよりますが、例えばバナー広告をデザイン中だったら、トンマナやキャッチコピーの参考になりそうな情報を常に探すマインドが大切です。
息抜きでネットサーフィンをしている時なんかも、「使えそうなフレーズや色使いがないかな?」と少し意識してみるだけでも、ただの休憩時間が仕事に活かせるインプットタイムに昇華するわけですね。
って、当たり前のことだと思いますが、なかなか難しいのも分かります。
なぜなら、私自身も最初は苦労したから。
そもそも習慣化なんてものは、最初は意識的に取り組んで、気が付いたら無意識のレベルになっていたって流れが普通なのではないでしょうか?
そこでおすすめなのがノルマの設定。
休憩時間にネットや動画を見るのは全然OK。ただし、「最低でも3つは仕事や学習に役立つ情報を見つけてメモに残す」ことを決めるんです。
実際に私はノルマを設定して取り組むことで、今では無意識でアイデアの材料に目を光らせるハンターと化しています。
私の場合は2週間ほどで習慣化してきたなって実感がありました。
まずはクイックメモを活用して2週間は意識的にメモの材料を探すのがおすすめです!
コツ2.”気付き”を言語化してメモの質を高める
最初の2週間はとにかく「習慣化すること」だけを目的に、ひたすらメモを残すだけでも良いと思います。
ですが、ある程度身に付いてきたら「メモの質」も高めたいところ。
後で見返したときに「なぜこんな物をメモしたんだ?」ってなるともったいないですよね。
肝心なのは「言語化」です。
瞬間的に「これメモしておきたい!」って時は、大体の場合は「なんか引っかかる、良い気がする」といった抽象的な状態からスタートすることが多いですよね。
この抽象的な状態からいかにして言語化して、かつ完結にまとめるかが肝となります。
抽象的な情報を言語化するためには以下の4つを抑えるだけで十分。
- 対象物:サムネ画像、記事の〇〇の段落、広告の文言など
- ポイント:色使い、背景と文字のバランス、文法や文字数のテンポ感など
- 理由:同系色でまとまっていて見やすい、背景が文字を邪魔していない、脳内再生されやすいと感じたなど
- 使えそうなシーン:作成中の◯◯のバナー、サムネ画像、パッケージデザインなど
まず「対象物」とは気付きを得たコンテンツそのもの。なんかいい!と思った対象となる画像や文章をそのまま記載します。ちなみにクイックメモの共有ボタンで引用するときに選択する箇所がこの対象物に該当するイメージです。
「ポイント」は、対象物の具体的にどの部分が良いと思っているのか?です。例えばサムネ画像なら、「紺と青のバランス」「吹き出しの中の文字の大きさ」など、対象物の中からよりピンポイントに絞った情報を記載します。
そして「理由」では、なぜそのポイントが良いと思ったのか?を記載します。「同系色で目がチカチカせずに見やすいと感じた」「吹き出しのサイズ感がちょうど良く、中の文言が際立つバランスだと感じた」といったイメージですね。
最後の「使えそうなシーン」では、得た気付きがどんな場面で活用できるかを記載します。「作成中の〇〇のバナー」「〇〇の記事のサムネ」など直接的に紐づく仕事なんかでも良いと思いますし、「パッケージのデザイン」「ロゴ作成」など、関連付けて使えそうなケースも記載するのもかなり実用的でおすすめです。
たったこれだけでも残したメモをフル活用できるので、ぜひ試してみて下さい!
コツ3.整理をする時間を1日に一回設ける
で、必ず実践してほしいのがメモの整理。
とくにクイックメモでは、何もしなければメモアプリの「クイックメモ」フォルダにどんどん追加されていくので、収集がつかなくなります。(経験済み)
メモアプリでは自由にフォルダ作成ができるので、例えば「〇〇のプロジェクト」「学習:〇〇用」くらいの少し細かめのレイヤーで整理するのがおすすめです。
いらなくなったメモは削除できるので、とにかく分かりやすさ重視で細かめにフォルダを設定する方が良いと思いますよ。
とはいえ、クイックメモで残した直後に都度整理するのは手間でしかありません。
整理は1日の最後に一回行うくらいで十分。
私の場合は寝る前にクイックメモのフォルダを空にするのがルーティン化してます。
コツ4.”繋がり”を意識した抽象的なフォルダ作成
これは必須ではないのですが、フォルダ作成の際にどのような「箱」を作るかを拘るのはおすすめ。
情報の繋がりを意識した整理ができるフォルダ作成をすると学習や創作の効率がさらに高まります。
かなりフワっとした状態かと思いますが、まずは具体例から説明しますね。
そもそも「理解」や「アイデア(企画なども)は、情報と情報が繋がって初めて成立する現象とも言えます。
例えばサッカーのルールを理解するためには、「人数(1チーム11人がコートに立つ)」「道具(ボール、ゴールネットなど)」「フィールド(コートやラインの意味)」「点数の定義(ゴールラインを超えると1点)」といったそれぞれ個別の情報をつなぎ合わせて一つのルールとしてまとめて理解しますよね。
アイデアでも同じで、例えば「紺や青、黒系はスタイリッシュなデザインに向いているな」「ビジネスマンには知的好奇心や向上心を煽ると刺さるな」「ビジネスマンって朝食を抜いている人も多いよな」と感じてメモを残していたとします。
そして、「ビジネスマン向けのコーヒー」をプロダクトとして開発中で、その広告を作成したいとなると、これらの情報を繋げて
- 色:スタイリッシュな紺や青、黒系
- 文言の方向性:知的好奇心をくすぐる、向上心を煽るなど
- シーン:朝食は食べない人が多そうだから通勤中、昼休みなど
とまとめてコンテンツを作成できるわけです。
で、このような繋がりを生み出しやすいフォルダ作成が理想。
例えばですが、「色」「文言」「シーン」という、言うならば「パーツ」毎に分けたフォルダを作成して整理するのは一見効率的ですし、実際に悪くありません。
しかし、情報の紐付けを意識する場合には、もっと抽象的なフォルダ分けの方が良かったりします。例えば私の場合は「素材:フォーマル系」「素材:カジュアル系」「素材:ポップ系」のように抽象的なファイルを作成し、その中にそれぞれ「色」「文言」「シーン」等が存在するように整理しています。
素材:フォーマル系
└色
└文言
└シーン
素材:カジュアル系
└色
└文言
└シーン
素材:ポップ系
└色
└文言
└シーン
そもそもコンテンツ作成等では「フォーマル系の〇〇で」のように抽象的なところからスタートするため、「こんなコンテンツを作りたい」と思ったときに素材を引き出しやすいと感じますね。
学習でも同じで、「数学」「理科」「英語」などのように各種教科でファイルを整理するのも全然良いと思います。
ただ、「概念(公式や文法、ルールなど)」「暗記系」「問題:一問一答」「問題:応用」といったフォルダ分けをして、その中に教科をサブフォルダとして作成すると、学習の目的(概念を学ぶぞ、今回は一問一答だ、など)も明確にした上で進められるので、学習効率も高まると感じています。
概念(公式や文法、ルールなど)
└数学
└理科
└英語
・・・
暗記系
└数学
└理科
└英語
・・・
問題:一問一答
└数学
└理科
└英語
・・・
問題:応用
└数学
└理科
└英語
・・・
もちろん普通に考えたら絶対にパーツ毎、教科毎の方が構造的にキレイです。というか抽象的な整理なんてしてたら上司に怒られる可能性も否定できません。
しかしですね、思い切って抽象的なレイヤー分けをしてみると、自分でも驚くほど情報が繋がって理解までの速度や企画が進むんですよ。
興味があったら試してみて下さい!
クイックメモの習慣化でパフォーマンスを爆上げしよう
さて、ここまでクイックメモについてひたすら解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
学習や仕事、創作など、目標達成への近道とも言えるメモ。
クイックメモはそんなメモを効率化し、さらに習慣化するためには最適な機能と言えるでしょう。
みなさんもぜひ実践で活用してみてください。